起業・移転などで必要になるオフィスの開設。
その際、どのような観点でオフィスを選べばいいか悩む人も多いと思います。
今回はオフィスの選び方と、福岡のオフィスエリアについてご紹介します。
INDEX
1.オフィスの選び方
2.福岡のオフィスエリア
3.まとめ
1.オフィスの選び方
オフィスを開設する際は、初めに企業として何を重要視するかをまとめることが必要です。
例えば起業のためのオフィス開設であれば費用を重視する必要があり、営業活動の多い会社であればアクセスが大切になります。
企業によってオフィス選びで重要になってくるポイントは様々ですが、どの企業でも重要なポイントは費用・広さ・立地です。
・費用
オフィスの移転はもちろんですが、起業する場合は特にできる限り費用を抑えることが求められます。
契約時の初期費用や毎月のランニングコストを十分に考慮しましょう。
立地やオフィスの規模によって、費用が大きく変わってくるので、オフィスとして重要なポイントは何か、優先順位をつけて考える必要があります。
また、固定費をどれだけ抑えられるかも大事なポイントです。
賃料をはじめとした電気・水道代などのエネルギーコストも考慮して契約しましょう。
・広さ
費用を抑えるためにも、オフィスの広さは十分な検討が必要です。
オフィスの広さは一人当たり3~5坪が一般的です。
ただし、必要面積は事業によって大きく変化します。
たとえば、個室や大きな会議室が必要な場合や、保管しなければいけない書類や書籍が比較的多い場合はその分面積が必要となります。
逆に、IT企業などパソコンがあれば大抵の仕事ができるような会社であれば、一人当たりの必要面積は小さくて済みます。
また、スペースを有効活用できる収納を増やしたり、社員全員を出勤させないような仕組みにすることで必要面積を抑えることもできます。
こうした工夫によって、一人当たりの面積が2坪程のオフィスもあります。
・立地
立地もオフィスを選ぶうえで重要なポイントです。
通勤の利便性のみならず、経営戦略、求人活動にも大きくかかわり、企業イメージや、広告宣伝にも影響します。
企業によっては事業戦略として、予算が多少オーバーしたとしても駅に近いオフィスを選択する場合もあります。
実際、好立地なオフィスと立地の悪いオフィスを比較すると、求人活動での費用対効果には大きな差があるようです。
最寄駅や最寄駅からの距離、更には近隣の企業・飲食店、街のイメージなどを考慮したうえで会社の立地を決めましょう。
2.福岡のオフィスエリア
さてここからは具体的に、福岡でのオフィス開設に適した場所をご紹介していきます。
福岡でオフィスの開設を考えている場合、博多区エリア・中央区エリア・早良区エリアがお勧めです。
好アクセスで福岡の玄関口『博多区エリア』
九州で最大の乗客数を誇る博多駅に近い博多区エリア。
九州新幹線の開通や空港の近さによって、アクセスの良さでオフィス探しをしている企業にとっては最適な地区であると言えます。
また、2019年から福岡市によって「博多コネクティッド」という博多駅の活力と賑わいの発展活動に取り組まれ、交通基盤や観光地の整備など、周辺エリアの立替や再開発が計画されています。
そんな博多区エリアは3つの地域に分けられます。
・博多駅前エリア
博多駅前というだけあってアクセスも良く、大通り沿いには大型ビルが立ち並んでいます。
天神地区と人気を二分する地域ですが、天神エリアと比較してもオフィスビルの数は多いです。
博多駅に隣接する中央街は商業色が強く、駅前の広場では多くの催事が催されるなど、非常に賑やかなエリアとなっています。
また、エリアの北西部には寺社が多数みられ、伝統や文化を感じることもできます。
【博多駅前エリアの特徴】
・オフィスビルが多い
・商業店舗が多い
・筑紫口エリア
このエリアは新幹線口にあり、福岡空港も近いためアクセスを重視した企業にお勧めの場所です。
九州自動車道や都市高速にも近いため、社用車を保有している企業も多く見受けられます。
規模感は駅前に劣りますが、そのために賃料も安価です。
博多駅の裏と呼ばれアクセスの良いエリアですが、閑静なエリアでもあります。
【筑紫口エリアの特徴】
・駅・空港・高速道路に近い
・ビルの築年数が新しい
・呉服町エリア
呉服町エリアは博多駅前エリアにも天神エリアにも行きやすく、立地の良さは言うまでもありません。
明治通り沿いの古いビルは改築されて大型新築ビルが数棟建ち、オフィス街としての環境が整備されました。
博多エリアの中では最も賃料が安いことも魅力の一つです。
【呉服町エリアの特徴】
・博多駅・天神エリアに近い
・賃料が安価
九州一の繁華街『中央区エリア』
・天神エリア
天神エリアは九州一の繁華街として知られており、数多くのショッピングモール・飲食店があり、大通り沿いにはオフィスビルが立ち並びます。
アクセスの良さも加わり利便性の高い天神エリアは、市内でも賃料水準が最も高い地区となっています。
また、福岡市によって「天神ビッグバン」と呼ばれるアジアの拠点都市としての役割・機能を高めるプロジェクトが推進されています。
先進的なビルへの建替え促進や快適な公共空間の創出など、魅力的で質の高いまちづくりに取り組んでいます。
【天神エリアの特徴】
・九州一の繁華街
・利便性が高い
・赤坂・大名エリア
赤坂エリアはかつて裁判所があったため、弁護士事務所や司法書士事務所をはじめとした多くの企業が入居したオフィスビルが立ち並び、オフィス街としてよく知られています。
オフィスが多いことから隣接した大名エリアには飲食店も多く、おしゃれなカフェや軽食店が多いことでも知られています。
天神から地下鉄で1駅、徒歩でも駅間は10分程度で好立地です。
【赤坂・大名エリアの特徴】
・士業が多い
・お洒落な飲食店が多い
・薬院エリア
薬院エリアは治安の良さで知られており、中央区の中で最も世帯数が多いエリアです。
天神に近いことから飲食店も豊富であり、アクセスの良さでも知られています。
薬院エリアのオフィス相場は呉服町エリアと同水準で安価なため、人気も高く、オフィスの空きは少ない状況です。
【薬院エリアの特徴】
・世帯数が多く治安が良い
・天神に近く利便性が高い
活気と落ち着きの両立『早良区エリア』
福岡市西部に位置する早良区は日本一高い海浜タワーである福岡タワーがあることで知られています。
その他にも西新中央商店街やシーサイドがあり、博物館や領事館、福岡PayPayドームなど、様々な観光地や施設が見られます。
このエリアは文教地区としても知られており、閑静な住宅街が広がっています。
「地下鉄空港線」と「地下鉄七隈線」という2つの地下鉄路線が走っており、天神や博多へは約10分~20分、福岡空港へは地下鉄で平均20分ほどで行くことができます。
バスも多くの本数が運行しており、通勤には困りません。
ただ、やはり中心地と比較すると電車の運行が少なく、場所によっては交通手段がバスに限られてしまうため、立地によっては不便かもしれません。
だからこそ中心地と比較すると競争率が低く、費用を抑えることができます。
この地区の平均費用は22,100円/坪であり、費用を抑えたいと考える会社にとってはピッタリなエリアです。
航空制限の兼ね合いで博多区・中央区のビルよりも高層であり、ビルのグレードが比較的高いことも魅力の一つです。
【早良区エリアの特徴】
・賃料が安価
・ビルのグレードが高い
3.まとめ
以上、オフィスの選び方と、福岡のオフィスエリアについてご紹介しました。
オフィスを開設する際は費用・立地・広さから会社に合った条件を考え、それに適した場所を選ぶことが必要です。
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