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2024/01/15コラム

将来の働き方に対応するためのオフィスデザインの戦略とは

令和の新しいオフィスデザインは、今の価値観を反映したものであるべきです。

すなわち、DX推進(オフィスのデジタル化)と、従業員一人ひとりの価値観を大切にする多様性の尊重、ウェルビーイングの向上などが柱になることが望ましいでしょう。

今回は、働くことにまつわる価値観の変化と、従業員のウェルビーイングについてご紹介しましょう。

デジタル化と従業員のニーズについて、そしてウェルビーイングの3つの分類についてぜひご一読ください。

 

INDEX


1.働き方改革と価値観の変化

2.従業員のニーズを把握してオフィスに柔軟性を持たせる

3.従業員のウェルビーイングを向上させる

4.まとめ

 

1.働き方改革と価値観の変化


厚労省が働き方改革を掲げ、関連法を施行したのは2019年のことです。

そこから少しずつではありますが、労働のあり方は変化し続けてきました。

2024年にはこれまで関連法の対象外となっていた運送業、建設業も対象となるため、さらに「働くかたち」や「働く方法」、「労働時間の捉え方」が変化していくと推測されます。

これに伴って、オフィスデザインが目指す未来のあり方にも変化の兆しが見え始めました。

昭和、平成の会社といえば、残業や飲みニケーションは当たり前、休日出勤やプライベートの時間が取れないほどの長時間労働も時には仕方がない、そんな風潮でした。

しかし、平成後期〜令和へと時代が変わる中で、共働き世帯の増加、真の意味での男女平等、多様性の尊重といった価値観が「新しいもの」から「当たり前のもの」になり、オフィスに求められるものも異なってきました。

こうした変化はゆっくりとしたものではありましたが、コロナのパンデミックを機に大きく局面が変わりました。

これまで、限られた職種や立場の人のための限定的な働き方であった在宅ワークが、ひとつの選択肢として認められたり、遠方に居住しながら都内のオフィスに在籍するなど出社を前提としないワークスタイルが許可されたりと、新しいことが次々に起こりました。

対面での感染リスクを避けるために、オンライン会議などDX(デジタルトランスフォーメーション)化が進んだのも、価値観の変化に大きく関わっています。

一説には、日本のデジタル化は、コロナによって1年で10年分ほど一挙に進んだとも言われています。

そして、自由に外出できない、人と会えない時間を過ごすことによって、人の価値観も変化しました。

仕事だけに邁進するのではなく、ワークライフバランスを大切にする人が増えてきました。

こうした傾向をふまえると、次世代の新しいオフィスデザインが見えてきます。

次世代のオフィスは、従業員の働きやすい環境としてデザインされるべきであり、これからも変容していくであろう価値観に合わせてアップデートできる柔軟性を持たせるべき、というビジョンです。

 

2.従業員のニーズを把握してオフィスに柔軟性を持たせる


従業員の数だけ、理想の働き方があります。

そのため、すべての従業員のニーズを満たすオフィスデザインを実現するのは難しいでしょう。

しかし、できるだけ多くの人が働きやすいと感じるオフィスを作ることはできます。

令和の従業員が考える代表的なニーズには、次のようなものが挙げられます。

 

・従業員のニーズ:デジタル環境が整っている

オンライン会議が頻繁にフリーズする、ペーパーレスのシステムが不完全でハンコ文化から脱しきれない、PCやプリンターの数、プロジェクターなどIT関連備品が足りない、といったオフィスは従業員にとって小さなストレスが絶え間なく襲ってくる場所となります。

動線や備品を現代のスタイルにアップデートさせることで、働きやすさを実現することができるでしょう。

 

・従業員のニーズ:リモートワークできる環境がある

実際に在宅ワークをしなくても、「もしもの時にはスムーズにリモートワークができる」という安心感があるのは良いものです。

例えば、子どもが熱を出した時、家族に介護が必要になった時、そして寝込むほどではないけれど出社するほど体調が万全でない時、そんな時にも安心して働けるシステムを構築しておくことは、従業員の安心だけでなく、会社のリスクヘッジにもつながります。

 

・従業員のニーズ:適度にコミュニケーションが取れるオフィスである

飲みニケーションは廃れても、仕事のために必要なコミュニケーションは円滑に取れる環境は引き続き必要です。

コミュニケーションが取れない職場は、確認不足によるミスが増えてしまうリスクがあり、相談できずにトラブルが大きくなってしまう懸念があります。

理想のオフィスのためには、チャットツールや共有スペースなど、オンライン/オフライン両方での環境整備が求められます。

 

3.従業員のウェルビーイングを向上させる


これから目指すオフィスデザインをとてもシンプルに表現するならば、「従業員が過ごしやすいオフィス」という表現になるでしょう。

過ごしやすいオフィスを専門的に書くと、従業員のウェルビーイングが向上するような環境となります。

 

・ウェルビーイングとは

ウェルビーイングとは、「Well-being」とつづります。

直訳すると健康、福祉、幸福などとなりますが、心身や社会的な立場が健康的で満たされている状態を意味します。

ウェルビーイングには、医学的ウェルビーイング、感情的ウェルビーイング、持続的ウェルビーイングの3つがあります。

企業と3つのウェルビーイングについて、これまでとこれからを見ていきましょう。

【企業と医学的ウェルビーイング】

医学的ウェルビーイングは、身体と精神の健康が損なわれず、健全に保たれているかどうかを考慮するものです。

企業では、健康診断やメンタルヘルスチェックなどを行なっていることが多いかと思いますが、これが医学的ウェルビーイングに相当します。

【企業と感情的ウェルビーイング】

感情的ウェルビーイングは、その時その時の感情、すなわち主観的な心の動きについて気を配るものです。

これまではオフィス=仕事をするところで、個人の感情は関係ないという風潮が当たり前だったかもしれません。

しかし、これからのオフィスづくりは感情的ウェルビーイングも考慮することが求められます。

【企業と持続的ウェルビーイング】

持続的ウェルビーイングとは、人が自身の活動に意義を感じて一定期間行動できること、周囲の人と関係を築いて元気に活用している状態のことです。

過ごしやすいオフィス、コミュニケーションが取れるオフィスというと、少し抽象的に感じるかもしれませんが、これらはどちらも「持続的ウェルビーイング」を考慮するオフィスと捉えることができるでしょう。

持続的ウェルビーイングも、これからのオフィスづくりに必要な概念です。

 

4.まとめ


オフィスのデジタル化とウェルビーイングを考慮することは、つながっています。

デジタル化はテレワークの環境整備や、業務効率の改善に役立ちますが、それはそのまま感情的ウェルビーイングと持続的ウェルビーイングにつながっていきます。

海外のコンサルタントやオフィス環境の専門家の中には、コロナ禍で新たに構築されたワークスタイルや価値観は、元に戻ることがないと示唆している人が多くいます。

令和のオフィスデザインは、大きく変容した価値観を落とし込み、次世代を担う従業員が快適に働けるように工夫していく必要があるのではないでしょうか。

 

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ぜひお気軽にお問い合わせください。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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