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2024/02/05コラム

オフィスの騒音対策の種類と方法

騒音は、社内の作業効率を著しく低下させるだけでなく、テナント同士のトラブルに発展しかねないため、客観的に判断して迷惑にならないよう気を配る必要があります。

防音対策は、騒音の定義を知り、音が伝わる性質、それに対する効果的な防音対策を知って初めて取り掛かることができます。

それぞれ項目別に解説していますので、オフィスの防音対策を検討する際に参照してください。

 

INDEX


1.騒音の定義とは

2.防音の仕組みとは

3.すぐできる!防音対策

4.防音ブース設置は、ルール整備も重要

5.まとめ

 

1.騒音の定義とは


騒音は、「騒がしい音」ではなく「望ましくない音」が定義とされています。

ゆえに、音の大小はあまり関係がありません。

極端な例を挙げれば、大音量で歌う声もそれをかっこいい、美しいと思う人が周囲にいるなら騒音ではありません。

一方で、どれだけ小さなささやき声でも、周りの人がうるさいと感じる場合は騒音となってしまいます。

騒音は、大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、振動、地盤沈下、悪臭と並び、典型7公害と言われています。

周囲の人が不快に感じないよう、自身や自社が発する音にはよく注意しておく必要がありますね。

騒音には、空気伝播音(空気音)と個体伝播音(固体音)があり、配慮した環境づくりをする際には、これらの違いをおさえておく必要があります。

 

・空気音による騒音

空気音の正式名称は、空気伝播音です。

その名の通りに空気中を伝わって聞こえる音のことで、話し声や管楽器を演奏する音、エアコンの室外機や道路・線路を通行する車や電車が発する音が該当します。

空気音は、物理的に音源から遠く離れたり、壁や塀といった遮蔽物を置くことで軽減できます。

 

・固体音による騒音

固体音の正式名称は、固体伝播音です。

具体的には、音が壁や床、天井を振動させて伝わってくる状態のことです。

例えば、ドアの開閉音やピアノ、ドラムといった床置きしている楽器が出す音、上階の音が床や壁を伝って階下へ伝わる場合などが該当します。

固体音は、音が振動によって伝わってくることを断つことで軽減できますが、現実的には対策が難しいのが現状です。

 

2.防音の仕組みとは


音は、空気中を伝わるもの、壁や天井を伝わるもの、という伝わり方を知って防音対策するのが重要です。

そして、防音は、吸音、遮音、防振といった方法の違いを知ることで適切な対策をとりやすくなります。

 

・吸音と遮音の違い

吸音は、音を吸収する素材を通ることで、音エネルギーが弱まることを言います。

音エネルギーは熱エネルギーに変わりますが、素材を通る音すべてを変換できるわけではありません。

吸収しやすい音は空気音なので、話し声や管楽器を演奏する音、エアコンの室外機や道路・線路を通行する車や電車が発する音に対する防音対策に適しています。

遮音は、音を跳ね返すことで伝わる音を軽減する手法を言います。

中には跳ね返せない音もあり、また音が反射することから話し声などが聞き取りにくくなる場合もあります。

そのため、場合によっては反響の計算をしながら対策を講じる必要があります。

遮音も、空気音を軽減しやすいという特徴があります。

 

・防振について

防振は、その名の通り振動を伝えにくくする防音方法です。

そのため、固体音を軽減する方法として採用されています。

ドアの開閉音やピアノ、ドラムといった床置きしている楽器が出す音、上階の音が床や壁を伝って階下へ伝わる状態などを軽減したい時に活用します。

 

3.すぐできる!防音対策


今すぐに実行できる比較的手軽な防音対策には、防音テープや防音カーテン、防音パネルの導入などが挙げられます。

防音テープは100円ショップでも販売されていて、気軽に試しやすいアイテムと言えます。

また、カーテンやパネルも手軽なものから高価格なものまで価格帯が広いので、自社の状況や求める防音のレベルに合わせて選びやすいと言えるでしょう。

本格的に防音対策に取り組みたい場合は、防音ブース導入、検討が適しています。

 

・防音ブースとは

防音ブースは電話ボックスのように密閉された空間を作る設備のことです。

近年は、オンライン商談の普及によってさまざまな防音ブースが作られるようになりました。

自社オフィスに合う防音ブースを導入することで、よりスムーズに業務が行えるようになるはずです。

防音ブースは、工事不要ですぐに設置できる小型のものと、しっかりとした防音効果が期待できる大型のものに大別できます。

【小型:ボックス型防音ブース】

ボックス型防音ブースは、卓上で使います。

上半身のみがすっぽり入るような形状をしていて、前方だけでなく後方への音漏れや騒音を軽減できるのがメリットです。

吸音効果が特に高いとされていますが、上半身が覆われてしまうので圧迫感を感じるのがデメリットです。

【小型:卓上設置型防音ブース】

ボックス型防音ブースよりも圧迫感が軽減できるのが卓上設置型防音ブースです。

卓上設置型防音ブースは、卓上に置いて背後以外の前方、左右の3方向に対して吸音の効果を発揮できる設備になります。

背後への音漏れはあまり軽減できないというデメリットはありますが、手軽に使えるのがメリットです。

【大型:組み立て型防音ブース】

組み立て型防音ブースは、電話ボックスのような防音スペースを組み立てて作る防音設備です。

マジックテープなどで組み立てられる簡易的なもの、ドライバーでねじ止めをして組み立てるものなどバリエーションが豊富なので、オフィスに合わせて選ぶのがおすすめです。

【大型:自立型防音ブース】

自立型防音ブースは、大型の防音ブースのうち、パーテーションで囲っているタイプを言います。

パーテーションタイプは天井や入り口の部分が空いているので、その他の大型ブースと比較すると防音効果が低いというデメリットはあります。

一方で、密閉されないので圧迫感は少なく、気軽に利用しやすいというメリットはあります。

【大型:設置型防音ブース】

設置型防音ブースは、駅構内に置かれていることもあるので見かけたことがある方もいるかもしれません。

音楽スタジオなどでも使われている防音設備です。

電話ボックスのように四方が囲まれた密室タイプの防音スペースです。

設置費用がかかるというデメリットがありますが、長時間過ごしても音を気にせず仕事ができる快適さがメリットです。

 

4.防音ブース設置は、ルール整備も重要


防音ブースを設置する時は、社内で使用におけるルールを整備しておくことも大切です。

ルールを明文化せずに防音ブースを導入してしまうと、長時間占有する人がいたり、反対に必要な場合も気後れして使用を控えたりと、円滑な活用が進まない可能性があります。

・防音ブースを利用できる時間帯や業務内容
・飲食できるかどうか
・予約システム

などは最低限のルールとして定めておくと安心です。

さらに「防音ブース利用時は緊急の場合以外話しかけない」といった周囲のルールも取り決めておくと万全でしょう。

 

5.まとめ:防音ブースの種類や選び方、効果的な使い方を知りましょう


以上が防音対策と防音ブースのご紹介でした。

防音対策は、周囲に迷惑をかけないという社会人としてのマナーだけでなく、「集中して業務効率を高める」「落ち着いた環境で良いアイデアを出す」など自社の成長にもプラスとなります。

防音ブースは本格的なものから、比較的導入しやすい安価なものまでさまざまなタイプがあるので、自社のワークスタイルに合わせて選んでみてください。

 

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最後までご覧いただきありがとうございます。

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